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不動産売却を考えたら査定の流れは?査定前後のポイントも解説

不動産売却

不動産の売却を検討する際、「まず何から始めればいいのか分からない」と感じていませんか。不動産の売却査定には、進め方や必要な準備があり、ポイントを押さえておくことでスムーズに手続きを進めることができます。この記事では、不動産売却査定の流れや査定方法、準備すべき書類、多角的な比較の重要性、査定結果を受け取ってからの具体的なステップまで、分かりやすく解説します。不安や疑問を解消し、納得できる売却につなげましょう。

査定の基本的な流れと種類(机上査定と訪問査定)

不動産売却における「査定」の流れは以下の通りです。まず、査定依頼を行うことで机上査定の結果を受け取り、その後に必要に応じて訪問査定を依頼するのが一般的な流れです。机上査定は「スピーディー」な一方で正確さは限定的であり、訪問査定は「時間がかかる」が精度が高いという特徴があります。なお、どちらの方法も基本的に無料で利用できます。

以下の表は、机上査定と訪問査定の主な違いと流れを整理したものです。

査定方法ステップと所要時間特徴
机上査定 ①物件情報の入力(数分)②査定結果の受領(数時間~数日) 迅速に価格の目安がわかる。あくまで概算。
訪問査定 ①机上査定後に依頼②現地での調査(30分〜2時間)③査定額提示(約1週間) 物件の個別事情を反映でき、査定精度が高い。

机上査定では、所在地、面積、築年数、間取りなどの基本情報と近隣取引事例、公示地価・固定資産税評価額などの公的な価格情報を用いて概算価格を算出します。これは査定依頼から数時間から数日程度で結果が届くケースが多く、気軽に相場を知りたい方に適しています。とはいえ現地状況を反映できない点には留意が必要です。

一方、訪問査定では不動産会社の担当者が実際に物件を訪れ、室内外の状態や周辺環境、設備状態などを直接確認します。そのため査定の精度が高く、売り出しに適した価格設定に近づけやすくなります。ただし、査定完了までには現地調査後おおよそ1週間程度かかる場合が多く、スケジュール調整も必要です。

さらに、インターネット上では匿名査定やAIを活用したツールも登場しています。個人情報を開示せずに簡易査定結果を得られる匿名査定や、地図上でマンションの坪単価を確認できるAIシミュレーションなど、より手軽に相場を知る手段も増えています。

査定前に準備すべき書類と情報

不動産売却の査定をスムーズに進めるためには、査定依頼を行う前に必要な書類や情報をしっかり準備しておくことが大切です。以下の表に、特に基本となる書類をまとめました。

書類・情報役割・入手先など
登記済権利証(権利証)または登記識別情報所有権を証明する重要書類。法務局から交付されており、紛失時は法務局・司法書士に相談が必要です。
登記事項証明書(登記簿謄本)・測量図・建物図面所有権や面積、形状、間取りなどを示す資料。正確な査定に役立ちます。法務局やオンラインで取得可能です。
固定資産税納税通知書または評価証明書年間の固定資産税額や評価額が分かる書類。税負担や相場判断の材料になります。自治体窓口で取得可能。

これ以外にも、査定の精度をさらに高める補足的な書類として、以下のようなものもご用意いただくとよいでしょう。購入時の重要事項説明書や売買契約書、パンフレット、管理規約など、物件の詳細情報を正確に伝えることができます。

必要書類が揃っていることで、不動産会社による査定がスムーズに進行し、査定結果の精度や売却活動の信頼性にもつながります。ご自身の物件に関する情報を整理し、準備を整えておくことをおすすめします。

複数査定の重要性と比較検討の方法

不動産を売却する際には、複数の不動産会社に査定を依頼することが非常に重要です。まず、同じ物件でも査定額に大きな差が生じることがあります。ある調査では、複数社に査定を依頼した人のうち73%が査定額の違いを経験し、そのうち26%はなんと500万円以上の差があったとされています。これは複数の査定を受けることで、より現実に即した相場を把握できる可能性が高まることを示しています。

項目内容
査定額の差同一物件でも不動産会社によって大きく異なる
相場把握複数の査定額を比較することで適切な価格設定が可能
総合評価価格だけでなく、対応や説明の丁寧さなども含めて比較

なぜ査定額に差が出るのか、その理由も明確です。査定方法(取引事例比較法・原価法・収益還元法)の違いや、比較対象とする事例の選び方、各社が持つ独自の顧客データや査定マニュアルの有無など、さまざまな要因によって差が生まれます。また、会社によっては営業戦略として高めの査定額を提示することもあるため、提示された数字だけで判断しないことが大切です。

さらに、査定額だけに注目せず、担当者の対応や説明の内容、安心感、物件への理解度などを合わせて比較することが重要です。たとえば査定書で根拠が明示されているか、質問に丁寧に答えてくれるかなどを見て判断することで、価格以外の視点からも信頼できる不動産会社を選びやすくなります。

査定結果を受け取ってからの流れ(売り出し価格設定〜媒介契約)

査定結果を受け取った後は、まず「査定価格」と「売り出し価格」を整理します。査定価格はあくまで不動産会社が提示する参考価格であり、最終的に市場に出す「売り出し価格」はローン残高や諸費用、売主様のご希望などを踏まえた調整が必要です。つまり査定価格と売却価格(成約価格)は異なるため、前提として「査定は目安」であることを理解することが大切です。

次に、媒介契約を締結します。媒介契約には「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の三つがあります。それぞれ、依頼できる業者数、自己発見取引の可否、レインズへの登録義務、売却活動報告の頻度などに違いがあります。以下に主要な違いをまとめました。

契約の種類特徴メリット
一般媒介契約複数の不動産会社と契約可能/自己発見取引可/レインズ登録義務なし・報告義務なし自由度が高く、自分で動きたい方に向く
専任媒介契約1社のみ依頼/自己発見取引可/レインズ登録7営業日以内・報告義務2週間に1回活動の状況を把握しやすい/報告がある
専属専任媒介契約1社のみ依頼/自己発見取引不可/レインズ登録5営業日以内・報告義務毎週迅速な登録と報告で売却活動が積極的

具体的には、「早く売りたい」「活動状況を詳細に知りたい」という場合は専属専任媒介や専任媒介が向いています。一方、「自由に複数社に依頼したい」「自分でも買主を探したい」という方には一般媒介契約が合っています。ご自身の事情や希望に応じた選択が重要です。

最後に、査定価格はあくまで売却の目安であり、必ずしもその価格で売れるわけではない点に注意が必要です。売り出し価格を決める際には値引き交渉も想定し、余裕を持った金額設定をすることが望ましいです。その際も、諸費用やローン残債をご相談いただきながら、最適な価格決定をサポートいたします。

まとめ

不動産の売却を検討される際には、最初に行う査定の流れや必要書類についての理解が重要となります。机上査定と訪問査定にはそれぞれ特徴があり、ご自身のニーズに合った方法を選ぶことで、より納得のいく結果につながります。また、複数の査定を比較することで相場観を養い、信頼できる担当者を見極めることも大切です。査定結果はあくまで目安ですので、安心して一歩を踏み出せるよう準備を整え、売却の第一歩を踏み出しましょう。

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